私たちが目指すのは、最も示唆に富むウイスキー
私たちは、信念を持ってテロワールに情熱を傾けている。
そして信頼性、原産地、トレーサビリティなどについても。
頑ななまでに伝統的な製法を守りながら
「常に品位と原産地にこだわり、この素晴らしいアイラ島を雄弁に語るスピリッツを造り続けていく」
というイノベーションと革新の力を信じている。
私たちは、革新的なヘブリディーズ諸島の蒸留所である。
BRUICHLADDICH ISLAY BARLEY 2011 50% 700ml
スコットランドの中心から遠く離れた、我らがアイラ島の8つの農家が育んだ大麦から成る、示唆に富み卓越した起源を誇るシングルモルトウイスキー。
オプティックとオックスブリッジという2種の大麦は、2009年に島を横断するように植えられた。
アイラ島のより多様な地域(環境)で育った麦を使用した、初めての「アイラ全体のテロワールを表したリリース」と言えるだろう。
Cask
75%:全期間ファーストフィル・バーボン樽で熟成
10%:全期間ファーストフィル・ワイン樽(リヴザルト)にて熟成
15%:全期間セカンド及びサードフィルの甘口白ワイン樽(オーストリア、ソーテルヌ)で熟成
それぞれの原酒をヴァッティングし、6ヶ月間後熟
Malt
オプティック種とオックスブリッジ種の大麦
Phenol(フェノール値)
ノンピーテッド
【テイスティングノート】
香り:
まず全面に押し出されるフローラルかつフルーティな香り。これまでの「アイラ・バーレイ」シリーズ同様、あふれんばかりの柔らかいフルーツと繊細でフローラルなアロマ。桃やドライアプリコットとともにしゃきっとしたリンゴや熟した洋ナシの香りが示す典型的なブルックラディのスタイルを、レモンキャンディー、グレープフルーツとオレンジの皮が一段と高めている。
開いてくるにつれて、フルーツ、パイプタバコ、ヴァニラ、続いてオークと穀物の香りが大麦糖やカラメルウエハースと混ざり合い、ブルックラディらしいはっきりとした潮の香りがふわりと漂う。
味わい:
まず感じるのは美しいほどに柔らかくクリーミーな口当たり。大麦由来の豊かな天然のオイルが、繊細なエルダーフラワーやスイカズラ、そして大麦糖の豊かな甘みとともに舌を包み込む。
最初にシトラスが海のテイストを際立たせ、ブラックペッパーとショウガの微かなフレーバーがかすかな刺激とスパイシーさを与える。
それからオークとモルト、ヴァニラウエハース、ココナッツ、スギと続く。全粒粉のビスケットや焼き立てのスコーンが持つ穀物の味わいに、甘いヘザーハニーとミツロウが加わる。そしてこれまでのリリース同様、アイラ島産大麦の深みが次第に強まってくる。
フィニッシュ:
アイラの人々と同様に、このウイスキーにはまだ何かあると思わせる懐の深さがある。フィニッシュにはフルーツ、オーク由来のドライアプリコット、レモン、キウイ、カラメルウエハースを感じる。
アイラ島で熟成された日々を物語るかのように、日の当たる砂浜と海の香りがいつまでも漂う。舌に残る余韻は、このウイスキーが完成するまでの道のりやその緻密な構造を想い起させるようだ。