SPEY VALLEY スペイ・バレー



 スペイ・バレー醸造所は、2007年にスペイサイド・キース地区のマルベンでマイクロ醸造所として誕生した。最初の4年間は、自分達のレシピ通りに安定したビールを造り出すことに専念し、2011年までは、そのビールは現地でのみ流通され市場に出ることは無かった。最初の市場流通となった「スペイ・スタウト」が熱狂的に受け入れられたことに勇気と確信を得た醸造所チームは、2012年に生産を拡大。2016年には地元で最大の醸造所に成長している。

 醸造所のメインチームは5人。中でも醸造長のデイヴィッド・マクドナルド氏は、グレングラント蒸溜所のスチルマンをはじめ複数の蒸溜所で勤務経験がありウイスキーへの造詣も深い。また共同創設者でHouse of Mulbenのオーナーとして知られるイネス・マクファーソン氏も醸造所の初期設計に携わり、共にスペイ・バレー醸造所を立ち上げた。スペイサイドの中心に位置し、ウイスキーと同じスペイサイドの水を使用して造られるスペイ・バレーのビールは、まさに「Heart of Speyside」、本物のスコティッシュ・クラフトビールと呼ぶに相応しい。

 伝統を継承することは懐古主義か? 正統派であることは退屈か? スペイ・バレーのクラフト・ビールを飲めば、その答えを必ず教えてくれるだろう。フラッグシップの5アイテムは、あくまでも伝統的なスタイルを継承し流行に流されることなく、しかし無視するわけでもない、スペイ・バレー醸造所の個性と精神を充分に感じさせてくれる。

 伝統的なスコティッシュ・エールを味わうように、まずは、じっくりとその味わいを楽しんでいただきたい。もちろんハギスやブラック・プティングといったスコットランド郷土料理との相性も抜群。さあ、心ゆくまで楽しもう。ついに出会うスペイサイドの魂を受け継ぐスコティッシュ・クラフトビール「スペイ・バレー」を。