グラッパとは?イタリア発の蒸留酒、その魅力と楽しみ方

グラッパとは何か?
グラッパはイタリアの伝統的なお酒で、食後に楽しむことが多い蒸留酒です。近年では、サイゼリヤでも提供されていることで話題になり、少しずつ日本でもその名を知られるようになってきました。しかし、まだ多くの人にとってグラッパは謎に包まれた存在かもしれません。そこで、今回はグラッパについての基礎知識や、他のお酒との違い、おすすめの楽しみ方をご紹介します。
グラッパの規定
グラッパと名乗るためには、いくつかの厳しい規定をクリアする必要があります。これらの規定は、EUとイタリア政府によって定められたもので、グラッパの品質を維持し、国際的な信頼を守るためのものです。細かい決まりは多くありますが、まず入門編として覚えておくべきポイントは次の2つです。
1. 製造の全工程をイタリア国内で行うこと。
2. 原料にはブドウの搾りかすのみを使用すること。
これらの条件を満たしたお酒だけが「グラッパ」と呼ばれることができるのです。したがって、グラッパはイタリアでしか作ることができません。
グラッパの製造方法と原料
グラッパの特徴を押さえておきましょう。先述したようにグラッパは「ブドウの搾りかす」を原料として作られる蒸留酒です。ワインやブランデーと同じく、ブドウを使って作られるお酒ですが、グラッパはその製法が異なります。
グラッパの製造には、ワインを作る際にブドウから果汁を絞り取る過程で残る「搾りかす」(主にブドウの皮や種)が使用されます。この搾りかすをイタリア語では「ヴィナッチャ」と呼びます。しわしわになったブドウの皮と種が、グラッパの原料になるのです。

このヴィナッチャを蒸留することで、独特の風味と高いアルコール度数を持つグラッパが誕生します。
グラッパと他の蒸留酒との違い
同様の製法で作られた蒸留酒は他の国にも存在しますが、呼び名が異なります。例えば、フランスでは「マール」、ドイツでは「トレスターブランド」、スペインでは「オルホ」と呼ばれます。これらはどれもブドウの搾りかすを使って作られていますが、それぞれの国で異なる名称が使われています。
グラッパのアルコール度数について
グラッパは蒸留酒の一種であり、通常はアルコール度数が高めです。製造過程で得られる蒸留液は、アルコール度数が70度前後にも達しますが、その後、熟成や加水を経て最終的には40度から50度程度に調整されます。
最終的なアルコール度数は製品によって異なりますが、一般的には40度から45度の範囲が多いです。なお、グラッパの規定では、最低でもアルコール度数が37.5度以上である必要があります。
グラッパの熟成方法と種類
グラッパは広義では「ブランデー」の一種と見なされますが、その中でも特異な存在です。ブランデーといえば茶色や琥珀色のお酒を思い浮かべるかもしれませんが、グラッパには透明なものと、熟成によって色がついたものがあります。
元々、グラッパは木樽で熟成させることなく、ステンレスタンクやガラス瓶で保管される無色透明のものが主流でした。しかし、最近では、木樽で熟成させるタイプのグラッパも増えています。これにより、グラッパはその多様性を広げ、消費者にさまざまな選択肢を提供しています。
透明なグラッパは、ブドウのフレッシュで華やかな香りを楽しめる一方、樽熟成タイプのグラッパは、樽からのウッディな風味や甘味が加わり、より深い味わいが特徴です。樽熟成のグラッパは、製造に時間と手間がかかるため、一般的には価格が高めになる傾向があります。
グラッパの基本的な飲み方
イタリアでは、グラッパは食後にストレートで楽しむのが一般的です。食後酒として、重めの食事の後に飲むことで、胃をすっきりとさせる効果が期待できます。
グラッパ専用のグラスも販売されており、それを使用することで、グラッパの香りをより一層楽しむことができます。Amazonなどで入手可能なので、興味があれば試してみてください。
初心者にもおすすめのグラッパの楽しみ方
グラッパを試してみたいけれど、その強いアルコール度数に不安を感じる方もいるかもしれません。そんな方には、次のような飲み方をおすすめします。
グラッパ・ジンジャー
グラッパをジンジャーエールで割る飲み方です。グラッパ1に対してジンジャーエール3の比率から始めると良いでしょう。辛口のジンジャーエール(ウィルキンソンなど)を使うことで、グラッパの香りと味わいが引き立ちます。
カフェ・コレット
砂糖を溶かしたエスプレッソにグラッパを加えるカクテルです。エスプレッソの苦味とグラッパのフルーティーな香りが調和し、深い味わいを楽しむことができます。エスプレッソが用意できない場合は、濃いめのインスタントコーヒーでも代用可能です。
レゼンティン
砂糖を多めに入れたエスプレッソを飲み干した後、そのカップにグラッパを注いで楽しむ飲み方です。エスプレッソの残り香と砂糖が、グラッパに独特の味わいをもたらします。
コーラ×グラッパ×コーラ

少し熟成されたグラッパを使った、独特の楽しみ方です。まずはコーラをひと口、次にグラッパを飲み、最後にもう一度コーラを口に含むことで、グラッパの強いアルコール感が和らぎ、よりまろやかで風味豊かな体験が得られます。
初心者におすすめのグラッパ
シボーナ グラッパ マディラウッドフィニッシュ
品質、コスパ共に熟成グラッパでダントツのおすすめはこのシボーナ グラッパ マディラウッドフィニッシュ。
マディラワインの長期間の熟成に使用された樽で熟成されたウイスキーに使われた樽を使って数ヶ月熟成されたグラッパです。(ややこしいですね笑)
アルコールのツンツン感も少なく、ブドウ由来のフルーティーさに加えて、樽からくるモルト、ピーナッツバターのような香り、そして少しのウッディ要素が円やかなグラッパに仕上げてくれます。
飲み方で紹介した「コーラ×グラッパ×コーラ」に最適なグラッパです。
まとめ
今回、グラッパについての基本情報と楽しみ方を紹介しました。ポイントをまとめると、以下の通りです。
- グラッパはブドウの搾りかすから作られる蒸留酒である。
- イタリア国内で製造されたものだけが「グラッパ」と名乗ることができる。
- グラッパは無色透明なものから、木樽で熟成された琥珀色のものまで多様な種類がある。
- ストレートで飲むのが定番だが、初心者には割りものやカクテルとしての楽しみ方もおすすめ。
最後に、グラッパを楽しむ際のおすすめとして「シボーナ グラッパ マディラウッドフィニッシュ」を挙げておきます。これを機に、ぜひ一度グラッパを味わってみてください。
