ズイダム


オランダの風土と風が作るトラディショナルなジン


伝統的な製法
 ズイダム蒸留所のジェネヴァ(オランダ・ジン)は、昔ながらの伝統的な製法を守り続けている。原料として使用される大麦麦芽やライ麦、とうもろこしは、オランダならではの風車の力で、石臼によりゆっくりと粉砕されていきます。この伝統的な方法により、粉砕時に生じる摩擦熱を抑え、穀物の素晴らしい香りを保つことができるのです。自然の力で粉砕された原料にお湯を加え約8時間マッシング。出来上がったマッシュは、20度に冷却されてから発酵槽へ。発酵は、ジェネヴァにフルーティーな香りを与えるため非常に低い温度で少量ずつ行われ、期間も5日と長め。この製法によりデリケートな味わいと香りをスピリッツに与えていきます。
 発酵後、小さな蒸留器にて3回の蒸留を行います。このため、クリーンでフルーティーなジェネバを得る事ができます。蒸留液の一部にジュニパー・ベリーや甘草、アニスシードなど「ズイダム家秘密のボタニカル」を入れて再度蒸留し、樽の中に詰める前に残りの蒸留液とブレンド。ブレンド後の蒸留液は、小さな樽に詰められ熟成されます。樽での熟成が、素晴らしいバニラの香りを与え、柔らかい口当たりをつくり出すのです。

ズイダム蒸留所
 創業は1975年。フレッド・ヴァン・ズイダムによって、約90坪(300㎡)の敷地に小さな蒸留器を設置した蒸留所で小規模な生産を開始。創業当初は長く苦難の道が続きましたが、品質を重視した製品を造り続け、その後オランダでも有数の蒸留所であるという評価を獲得。
 1989年には蒸留所を約181坪(600㎡)に拡大。その後、パトリックとギルバートの二人の息子達が加わり、蒸留所の伝統を引き継ぎました。二人の兄弟は、パトリックが蒸留、製造、ギルバートが営業を分担し事業を拡張。現在では、蒸留所を約1089坪(3600㎡)に拡張し、1,000以上の樽を保有しています。しかし、彼らの蒸留所は現在でも、最高の品質の生産し続ける蒸留所の伝統を守り続けています。